弊社では、函館出身で、「河童」をモチーフとする独特の絵画で知られる画家、植木蒼悦の作品を展示する常設施設「五稜郭タワーコレクション『植木蒼悦ギャラリー』を公開中です。

2025年 春季展示
「植木蒼悦の扇面画 ー 扇の中に広がる世界」

期間：2025/2/22(土)〜2025/5/23(金)

扇(扇子)は日本で誕生した(諸説あります)とされ、夏の涼しさを得るという実用的な用途のみならず、日常の中での装飾品として、また、祭礼や、「能・狂言」、「落語・講談」などの芸能にも広く用いられます。そして、そこに描かれる扇面画は「扇絵」とも呼ばれ、平安時代から描かれている、日本画の一形式です。
扇の地紙という湾曲した限られた空間ながらも、「末広がり」の縁起の良い形に描く技術として発展し、国宝の「風神雷神図」などで有名な琳派の絵師・俵屋宗達は、京都の工房で扇絵を量産したと言われています。

さて、植木蒼悦の作品の中にも数多くの扇面画が有ります。題材は、草花から風景、そして河童の姿などと様々です。
蒼悦が、これらの作品に骨を付けて扇に仕立てることを念頭に描いたのか、それとも、末広がりの優雅な世界の中に自らの芸術を再現することを目的としたのかは判りませんが、反骨・孤高を貫いた蒼悦の、遊び心に満ちた風雅な一面が垣間見える小品群です。

開館時間

9:00〜18:00
観覧無料／ご自由にお入りください
※ギャラリー内での飲食、また飲食物の持ち込みはできません。

次回開催の展示

2025年 夏季展示
未定
展示期間：2025/5/24(土)〜
展示内容：未定